有給消化のための休みを取り、前から行きたいと思っていた栃木県益子市と茨城県笠間市へ。
1日目 雨巻山ハイキング 往復二時間くらいで散歩気分でちょうどいい。せせらぎの岩道。苔が多い水分の多い道。山の中にいると都会の空気との違いにいつも驚く。私は雨に濡れたりするのが嫌いじゃないし、むしろ泥んこになりたい性分だから、暑くないならこの湿度が好き。日帰り温泉で汗を流してから明智鉱業で陶土をいろいろ買う。いつも他のネットショップで買って配送してもらっているので、めったにない機会といろいろ選ぶ。車に詰め込むのは新鮮な作業。あっという間に大人の体重二人分くらいになる。これを全部自分が使って良いのだと思うと嬉しい。フォレストイン益子に宿泊。夕食は同じ建物にある「創作料理 暁」へ。 緊急事態宣言があけたので本当に久しぶりに外で飲む。そしてプロの料理人の創意工夫が凝らされた料理に感動する。文字通り創意と工夫。奇を衒っているわけではないけどちょっといつもとちがう感覚で、楽しい。料理人もお客さんに提供できるということは喜びなのではないかと思う。
2日目 朝は少し霧っぽい。宿から展望台まで散歩。3階建ての建物くらいある、木造の立派な展望台まで行く。8時。益子のお店はまだ開かないので今回は諦めて笠間市の石切山脈へ発つ。ツアーに参加して敷地の奥まで見たかったけれど突然の思いつきだったので予約ができなくて参加できず。それでも大きい景観を見るのは面白い。石について考えたことはなかったし、直接関係ありそうなことといえば今のところ墓石くらいだけれども、多分この先何歳まで生きても欲しくならないのではと思う。でもいつか石を掘りたくなったりすることはあるかもしれない。なので材料としての魅力について考える。
笠間工芸の丘や周囲のギャラリーへ。クラフトフェアや陶器市に行ったのは3年くらい前の常滑が最後なので、久しぶりにたくさんの陶器を一度に見る。陶芸をしたい人がいて、それを欲しい人がいるのはいいなと思う。人間国宝 松井康成さんの練り上げの作品の展示があった。正確な言葉は思い出せないけれども「(模様を作るのは)土に任せる」という表現があった。私もそう思っているのでなんだかちょっと嬉しかった。それと「違う土を合わせると割れやすいので、同じ土の、色を変えて割れを防ぐ」、というところも同じだった。陶芸をやる人はみなそうだと思うけど、試行錯誤しながら自分のやり方を見つけていくので、先人と自分の考えが同じでなんだか嬉しかった。